2009年1月28日水曜日

十字屋敷のピエロ

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著:東野圭吾

文庫:講談社文庫

��あらすじ~
ぼくはピエロの人形だ。人形だから動けない。しゃべることもできない。殺人者は安心してぼくの前で凶行を繰り返す。もし、そのぼくが読者のあなたにだけ、目撃したことを語れるならば…しかもドンデン返しがあって真犯人がいる。前代未聞の仕掛けで推理読者に挑戦する気鋭の乱歩賞作家の新感覚ミステリー。


似たようなことをやった作品、というので宮部みゆきの「長い長い殺人」を思い出しました。あの場合は財布の視点のみで物語が語られるんでしたよね、確か。
話自体は館物の連続殺人という王道中の王道。王道だけに読者に面白さを感じさせるのが奇をてらった作品よりも難しいと思うんですが、それをやってのけるのは流石と言うべきでしょうか。ピエロにも主観がある、見ていることは真実だが考えたことまでそうとは限らない、というのが読んでいて面白かったです。

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