2016年4月10日日曜日

アイドルが一つの伝説へと変わる瞬間を見届けてきた話。


 μ’sのライブがある度に更新するブログと化している気がしますが、こちらの方ではお久しぶりです。μ’s Final LoveLive! μ’sic Forever♪♪♪♪♪♪♪♪♪〜、両日会場で参加してきました。

 いつもでしたら曲目毎に感想を書いていくところなのですが、今回は間違いなくまとまらない、ということで各日毎にまとめて日記と感想を書いていこうと思います。とっちらかった文章になるとは思いますが、お付き合いいただければ幸いです。

<331日公演>

 ――初日の前日は正直、寝不足でした。
 ついにFinal Liveがくる、という緊張感と、TLや特集ラジオ(Kis-My-Ft2の宮田くんが出ていたアレです)のお祭り前夜ムード。そんな中で翌日の準備をしながらも徐々に上がってくるテンションと緊張のせいで気がつくと2時過ぎまで起きていました。そこからようやく寝たと思えば今度は5時半に目が覚める有様。完全に過興奮です。

 起きたらベッドが血まみれになっている夢などを見ながらもう一度寝直した結果、結局社会人になってからトップクラスの寝坊をしつつなんとか出社しました。

 お昼前から時休をもらって家へ。遠征でこちらへ来る連番者の友人と合流しつつ、私服に着替えてからお昼ごはんを適当に食べてドームへ向かいました。

 前日から緊張してはいましたが、当日後楽園駅を出てドームを見た瞬間その緊張はさらに強くなりました。その緊張に耐えながら物販コーナーで自分の参加した沼スタとえりうみフラスタを見つけられないか一通り探してから(結局えりうみフラスタは見つけられませんでした、残念。それだけに主催のウルツさんから写真を送っていただけたのは本当にありがたかったです)、入場。

 座席はバックネット裏に近い3塁側2階席、ちょうどステージから見ると下手側のほぼ反対側に位置する場所でした。後ろにトロッコなりでメンバーが来るととても嬉しい場所だったため一般販売で買ったにしては随分いい席だと思ったのですが、照明用の柱がスクリーンとの間にあったため、そのせいだったのでしょうか。

 座席についてからは、二人で「ほんとドーム、広いですね……」「アニメ化前はこんなことになるとは……」みたいな会話をぽつぽつと交わしながら、周囲と違って完全に緊張でお通夜のようなテンションになっている二人と化していました。

 始まってからは、とにかくめっちゃ泣いていた覚えがあります。最初のギャグアニメでμ’sが動いている姿を見られたことに泣き、1stのブリッツからドームに至るまでを順番に振り返るシーンでボロボロ泣き、アップグレード版ぼららら衣装に泣き、南條さんも加わって9人揃って歌っている姿に泣き、遂にやってきたもぎゅ衣装やユニットの初期衣装に泣き、これまでの活動を振り返るムービーで泣き、といった有様で。

 初日のステージは、完全に初見ということもあって、本当に驚きと興奮に満ちたステージでした。あと涙って我慢しようとすると鼻の中に逆流して喉を通って身体に帰るんだなといい大人になってから初めて知りました(ごめんなさい)。

 特に印象的だった驚きポイントは、やはりステージの演出と衣装でしょうか。

 まず、ステージ。会場に入った時点からセンターステージが比較的どこからでも近い真ん中にあるなあとは思っていたのですが、まさかジャッキアップして後ろまでそのまま動いてくるとは思わずとても驚きました。変形合体は男のロマンなので「やべー!かっこいー!!マジかよ!!!」みたいなテンションになっていた覚えがあります。

 あとは南條さんの膝を慮って移動用のリフトが設置されていたのも感心しました。BiBiの時に他の二人が一生懸命走って移動しているのに一人だけスーッと水平移動していたのはちょっとジワジワ来る感じで面白かったですけど。全曲では無いにせよ、南條さんが参加してステージをやってくれたことが本当に嬉しかったです。

 μ’sのライブはこれまで会場が大きくなったとしてもトロッコのおかげでそこまでステージとの距離を感じないライブでした。今回も、メンバーが張り巡らされた通路を縦横無尽に移動してくれたおかげで、本当に会場のどこであったとしても楽しめるいいライブになっていたと思います。

 その分移動距離も多くてメンバーやスタッフさんは大変だったろうとは思うのですが、おかげでドームと聞いた時に感じた(アリーナ前方以外は地獄なのでは…?)という懸念が杞憂に終わってくれたのは本当に嬉しかったです。

 そして何よりも、ステージの仕掛けで一番度肝を抜かれたのは僕光での蓮の花再現でした。正直言って、最初会場に入った時点でステージセットを見て「流石に蓮の花再現は無かったかー」と思っていただけに、余計に。

 前述したセンターステージの変形移動があったこともあって(これだけでも度肝を抜かれる大仕掛だと思います)、まさかコレ以上のものを持ってくるとは夢にも思っていませんでした。

 特に私達の席はステージの真反対側に位置していたこともあって、中央のスクリーンが突然左右に割れはじめる→巨大な蕾がゆっくりと正面にせり出してくる、という一部始終を目撃することになり、事態に気づいてからは「嘘でしょ」「マジかよ」「えっえっちょっと待って」と呆然と呟きながらキャーキャー言っていた覚えしかありません。

 衣装については、劇場版衣装が来るのは想定していたものの、まさかもぎゅ衣装とユニットの最初の衣装をこの目で見られる日が来るとは夢にも思っていませんでした。

 もぎゅ衣装については、私はナンバリングシングルではもぎゅPVが一番好きなのでずっと見たいと思っていたのですが、これまでずっと無かったので正直若干根に持ちながらも諦めていました。それがFinal Liveという場で見られたのは本当に嬉しかったです。

 特に内田彩さんの南さん完コピぶりと、楠田さんのメイド服が希さんとは少し方向性が違いながらもすごく似合っていたことが印象的です。
 特に南さん衣装に関しては内田さんご本人もシルエットに拘った、ということはおっしゃっていましたが、パニエが他のメンバーより多くなっていてそれがすごく南ことりシルエットの表現に寄与していたように思います。

 楠田さんは経歴的にある意味当たり前のことではありますが、すごく自然にメイド服を着こなしている感がありました。いつも二次元衣装との相性がいい人だとは思ってはいるのですけれど、今回は特に凄かったです。

 ユニット衣装は、特に完全にジャケ絵そのままのデザインだったPrintempsが印象的でした。お腹を出した攻めた衣装を着ながらもMCでちょくちょくジャケットでお腹を隠そうとする内田さん、すごく良かったです。μ’sでは珍しいパンツスタイルの衣装も本当によく似合っていました。
 特に、NO EXIT ORIONでは本当に三人の格好良さが爆発していたと思います。個人的にはあの衣装でLove marginalとかも見たかった気持ちはあります。

 lily whiteの衣装はとても可憐だったのですが、風船部分どうやって着たんだろう、というのがとても不思議でした。2日間出てきた時には(これどうやって脱いだり着たりするんだろう)と本当に気になりました。
 リリホワはいつもパフォーマンスがキレッキレな印象がありますが、今回は特に春情ロマンティックが気迫とキレの面で凄かったと思います。また、思い出以上になりたくて、は一人ひとりにスポットを当てていくステージングだったこともあって「美しすぎかよ……」と思いました。

 BiBiの衣装は、流石に南條さんはラバースーツではないものの(アレは絢瀬さんみたいな人じゃないと似合わないので当然です)たまにfripSideとかで見るタイプの格好良いアレンジをされている衣装でとてもカッコ良かったと思います。
 BiBiのステージはPSYCHIC FIREが絶対盛り上がるだろうことは分かっていましたけれど、実際参加すると思った以上に楽しかったです。あとそらまるの「説明しよう」とかPile様が地団駄を踏むのは本当に最高

 劇場版衣装については、Angelic Angelの衣装が完全に再現されていたのが期待通り格好良かったです。特に楠田さんは本当に似合っていたと思いますし、南條さんは絵里と全然系統が違うものの色気があって良かったです。
 あと南條さんの「もっとは好きぃ?↑↑」みたいなfripSideだとblack bulletでやってるような煽りが好きなので見られて本当に良かったです。

 それと、輝夜が来るのは半ば予想していましたが、だってだって噫無情が見られるとは思わなかったので本当にびっくりしました。前回本当に女性声優のイケメン性に殺される感じで良かったので見られたのは嬉しかったです。

 各学年毎の曲については、一年生組は完全にビジュアルの暴力、三年生組は劇中と逆転している身長差故の可愛さ、二年生組はありがとう制服、に尽きると思います。

 特にシカちゃんとPile様がコートを脱ぎ捨てるシーンはドキドキしました。あと私はちょろい百合厨なのでりんぱなのキス振付(扇子に隠れてのやつもありましたね)で「りんぱなはあったんだ、実在したんだ」と思ったのをよく覚えています。1stからずっと存在しているCPに対して一体私は何を言っているのか。

 ここまで来たところでだいぶ楽しさが爆発していたのとパンフを事前に読んでいたことで、SUNNY DAY SONG衣装については思ったより動揺しないで済みました。もっと無理が押し寄せてくるかと思っていましたが、そんなこともなく本編最後のSUNNY DAY SONGまでメンバーと一緒に一気に駆け抜けることが出来たと思います。

 5時間のライブでしたが、本当にあっという間にアンコールがやってきた気がします。東京ドームはドームということもあって会場の天井からうっすらと外の空の明るさが見えるので、最初は明るかったそれが真っ暗になっているのを見て理屈では時間経ってるんだろう、とは思っていたのですが体感的には2時間くらいだったので、正直ライブが終わってから時計を見て驚いたところはあります。

 アンコールでまず印象的だったのは、やはりSnow halationのオレンジ色でしょうか。1階席とはいえいい感じに会場全体を見渡せる場所にいたこともあって、ドーム全体が天井も含めて完全にオレンジ色に染まる瞬間は本当に美しかったです。
 これまでライブを見てきた会場、特にSSA400レベル辺りから見ていると会場が大きいこともあってすごくスノハレの景色が綺麗だと思っていたのですが、ドームでのそれはこれまでの会場とは全くレベルが違いました。天井まで含めてオレンジ色に染まる広大な会場、そして円形のドーム会場なこともあって周り全てがオレンジ色になるあの感覚。
 ――あの瞬間、私は初めてドームという会場の凄まじさを理解できた気がしました。

 そして、Final SingleMOMENT RING。各メンバーからの言葉が本当に心に刺さりました。特にアニメ化よりも前から応援していた自分にとっては、りっぴーの、
「ここまで連れて来てくれてありがとう」
という言葉が本当に印象的でした。こちらこそこんな夢の様な舞台を見せてくれて、本当にありがとうございました。

 あと推し的な意味で楠田さんの「東條希は、好きですか?」はこれまでの人生で一番の大声で「大好きだー!!」という言葉を叫びました。
 それとそらまるは毎回役をすごく自分の中へと降霊させている人だと毎回ライブの度に思っているのですが、あの瞬間、間違いなくあそこにいたのはアイドルとしての矢澤にこだったと思います。

 えみつんが気合の入った声で「μ’s、ファイナルシングル」という言葉を口にした瞬間、「本当に終わってしまうんだ」という気持ちが湧き上がってきて、彼女達の最後のシングル曲を見届けないといけないという使命感が湧いてきました。
 今までの振付が入っていたり、間奏で各メンバー毎のシーンが入っていたり、「無謀な夢から始まって」というアニメ化前からの人間には特に刺さる歌詞が入っていたり。

 KiRa-KiRa Sensation!「奇跡それは今さ ここなんだ みんなの想いが導いた場所なんだ」と同じく、本当に昔からのことを思うとドームの凄まじい大きさと相まって全てが突き刺さってきて、とにかく明るい曲で明るい振付なのに、本当にボロボロ泣きました。

 そして遂にやってきた、ダブルアンコール。これの前のコールについては、私は”10”とは言いませんでした。
 別に言う事自体はいいと思っています(そもそもそれ用に使えるタイミングの間がありますしね、あそこ)。ただ、私はそう在りたいと思わないというだけで。

 なぜなら、劇場版の彼女達のあのステージは、真に彼女達だけのものであるべきだと思っているからです。そこに私達が介入する余地はなく、するべきではないと思います。だからこそ、私は明確な意志を持って言わないことを選択しました。これはそれぞれの信仰の形の問題です。

 僕たちは一つの光に関しては、つい二週間前の台湾ファンミーティングでメンバーのイチ押しシーン(ちなみにりっぴーでした)として流れてきた時もボロボロ泣いて「無理、ホント無理」となっていた有様だったので、正直当日その眼で見るまで直視できる自信があまりありませんでした。

 しかし、実際見てみるとまさかの完全再現ステージに度肝を抜かれていたのもありますが、「私達はこれを最後まで見届けなくてはいけない」という気持ちでとにかくサイリウムを振って彼女達の姿を眼に焼き付けようと頑張ることができました。各メンバーのソロで色を変えるような器用な真似はとてもできませんでしたけれど。

 花という大仕掛自体も凄かったですが、それに負けず劣らずステージの床に劇場版と同じように映像が流れていたのは凄かったと思います。あの瞬間間違いなく、18人で創りあげる劇場版ラストシーンがそこにはありました。

 そして何よりも、劇場版と同じく笑顔で最後まで歌いきっていたのは本当に尊かったです。キャストのコメントとして僕たちは一つの光を彼女達と同じように笑顔で歌えるのか、どうなるのかが分からない、というのは言っていたのを聞いているだけに、余計に。

 一瞬でそれぞれの色へと変わった彼女達の衣装も含めて夢の様な時間はあっという間に終わって。そこからは、本当に声が嗄れるほどの勢いで「ありがとう」と叫んでいた記憶があります。

 どこからともなく始まった大合唱は、3rdの時以来の感動的なものだったと思います。そしてあの時メンバーも含めた全員で「今が最高!」と叫んだことで、私の中でμ’sがひとつ上の存在にシフトしたような感覚がありました。

 ライブまでは、正直言って雪穂さんや亜里沙さん、そしてAqoursの千歌さんが語るμ’sの伝説性、そして「今が最高」という言葉が完全には理解しきれていませんでした。しかしあの瞬間、それらの全てがつながった感覚がありました。

 あの瞬間、間違いなくμ’sは自分の中でひとつ上の存在へとシフトしたのです。たとえ時間が経っても忘れずに心の中に存在できる、アイドルとして、コンテンツとして一つ上の高次の空間。「伝説開幕」で始まった彼女達のストーリーが真の意味で伝説になった瞬間を目にしたのだと思います。

 完全に終わって規制退場をしてからは(場所的にすぐ順番が回ってきたので、結構慌ただしく準備をして会場を出ました)、見せられたものに対して若干呆然としながらまとまらない感想を口から吐いていたような気がします。あと喋ると涙が浮かんでくるのでちょいちょい涙を拭きながら駅まで歩きました。

 結局その日は、翌日も仕事の都合で午前だけは会社に行かなければならないため直帰しました。
 とはいえ帰ったら何故か北米版2期上映会が始まってしまい(結局ユメノトビラまで見ました。挿入歌入ると途端に日本語になるのはちょっと笑います)前日よりはマシとはいえそう早くもない時間に就寝しました。

<41日公演>

 この日起きられたのは、偏に普段の習慣の勝利だったと思います。仕事の都合でなかなか時休が取れずハラハラしながらなんとか午後の早めの時間に時休を勝ち取って、帰宅。着替えてから割と開演近くの時間にドームへ到着して入場しました。

 2日目は開幕の内田さんの挨拶で(あっコレは……)と思っていたのですが、その時の内田さんの泣き出しそうな表情が本当に印象に残っています。いつもプロ意識が高い人だと感じているので、それだけに悔しさが伝わってくる気がして。
 後半のMCによると1日目からその状態だった、ということでしたが1日目は正直そんなこと全く感じさせないキレッキレの声だったため、本当に敬服しました。2日目も最初こそかすれた声(それも地声でしゃべろうとした時でした)でしたが、段々と声が出るようになってきていましたし。本当に南ことりさんを演じるのが内田彩さんで良かったです。

 2日目の場所は、アリーナF2ブロックでした。全体を見渡すという意味では1日目の1階席のほうが見やすかったのですが、下手側花道のすぐ近く、ということで本当に?←HEARTBEATとかSuper LOVE=Super LIVE!とかの近くの花道に来る曲が凄かったです。

 特に?←HEARTBEATは、1日目は遠くてなんとか遠くにあるスクリーンで確認する状態だったので衣装の細部を確認できてヤバかったです。あの衣装が本当に南條さんと楠田さんに似合っていてすごかった。個人的にすごいなと思ったのはガーターリングです。μ’sの衣装だと珍しくないのですが、キャラだと可愛いで済むところをキャストが着るとヤバい、みたいな感じでした。(伝わらない)

 ユニットの時は、BiBiがステージに行ってからのパフォーマンスがかなり近く見られて良かったです。特に南條さんの衣装は本当に格好良かった。

 Printempsについては位置的に実質LVでしたが、場所的な関係で遠いながらも衣装の後ろ側を見ることが出来たのは良かったと思います。あとうっちーの「えみつんかっこ良すぎ」には悶えました。確かにただでさえイケ顔入ってる顔立ちなのでキメ顔作ってあの衣装だと本当に格好良いですしその気持ち、よく分かります。特にNO EXIT ORION

 あとlily whiteの時に楠田さんが何回やってもシャボン玉をうまく作れなくて苦笑いするのが本当に楠田さんって感じですごく可愛かったです。

 Super LOVE=Super LIVE!はメンバーが次から次に近くにやってくるので本当に凄かったです。近くに来た一人を目で追っていると反対側からもう一人がやってくる的な感じで。あれは本当にアリーナ席を取れてよかったと思った一曲でした。

 前日本当にボロボロ泣いたこともあって、2日目のこの日はあまり泣かずに済みました。今までのライブ会場を順々に追っていくパートで泣いたとはいえ、最初のギャグアニメ(昨日生まれたばかりのアルパカが1日でスイスイ歩くようになってたのには流石に爆笑しました)からSUNNY DAY SONGまでしっかり楽しむことが出来ました。

 むしろ自分の中でμ’sがひとつ上の段階にシフトしたせいか、本当にファイナルの最終日とは思えないくらいに素直に楽しめたと思います。ある意味後夜祭を見ている気分でした。

 あとこれは1日目もだったのですが、最後のメンバーそれぞれがこの6年間の想いを語る動画でみもりんが言ってた「バッキャバッキャ」は言ってること自体はとてもいいことだったのですけどちょっとじわじわ来て笑いました。

 2日目といえば、アンコールのMOMENT RING前で、1日目にはなかったえみつんの台詞が私は今でも忘れられません。

「今はまだ、約束は出来ないけれど。私達はまた必ず皆の前に帰ってきたいと思っています。これは私達18人、同じ気持ちだと思います」

 記憶から引っ張り出してきたので実際の台詞とは細部で齟齬があるとは思いますが、この言葉に私はすごく救われました。

 「今が最高」という言葉を完全に理解して納得したつもりではあっても、その時がいつか来るかもしれない、ということがどれほどの希望になったか。それだけで私はずっと待っていられると思いました。

 元々物語の途中で公式から十年以上供給が無くなった某コンテンツ(昨年突然クラウドファンディングという武器を得て復活しましたが)を延々引きずるような人間なので、これだけのものを与えてくれれば絶対に待つことができると確信しています。

 2日目の僕たちは一つの光は、やはり花が出てくることがわかっているだけで観客側の反応も初日とは全然違っていたと思います。アリーナから見上げる花の大きさはスタンド席からは感じられなかった圧巻のものでした。

 そして、終わってからの合唱までは2日目ということもあってある種の予定調和ではあったのですが、そこからメンバーが円陣を組んだところで私は泣き崩れました。

 自分達観客が見ていても、あの場には彼女達だけの結界にも似たステージが存在していて。あの円陣だけは本当に彼女達だけのもので。さっきまで笑顔で歌っていた彼女達がくしゃくしゃになって泣いているそこは、本当はステージ上ではなく終わった後の舞台裏で存在するはずのもので。だからこそ、それを見ていることで感情のタガが外れたような気がします。

 終わってからは、喋るともれなく号泣するのが目に見えていたのでしばらくボディランゲージで会話をしていました。(連番者のミリオンP本業の友人にはすごく不審な顔をされた)

 会場を離れてからは友人達と合流して居酒屋で打ち上げをしましたが、喋っててもポエムめいた台詞がポンポン出てくる上に喋りながら感極まって泣き始めるので本当に挙動不審もいいところだったと思います。……微妙に居酒屋の店員さんが困惑気味でした。

 ただ、μ’sが自分の中でひとつ上の段階へとシフトしたこと、とにかく最高に楽しいライブだったことで、ライブ前に想定していた悲嘆方向でのダメージはあまり有りませんでした。むしろ帰り道に、うちに泊まっている友人と「やばい、もっと無理かと思ってたけどめちゃめちゃ身体が軽い。5時間×2のライブに行ったはずなのに」と話しながらスキップ気味に駅から帰っているくらいで。

 帰ってからはそのままのテンションでアニサマのBDを見ていたらそのまま突然スイッチが切れたように意識が飛びました。ついでに言うと、翌朝起きると声作らないと喉から音が出ない状態になっていましたし全身が悲鳴を上げていたのでアレはアドレナリン的なやつがドパドパ出ていたんだと思います。

 その翌日はアンコールLVにも行きました。そちらはそちらで会場で観づらかったHello,星を数えてだとか僕たちは一つの光の空撮視点を見ることができてそれはそれでよかったと思います。ただ、スノハレでのオレンジ色のようにドームだからこそ感じられる凄まじさはやはりあったので会場に2日間行けたことはファン冥利に尽きるなと思います。

 以上が、私の2日間(3日間)のレポです。
 
 この2日間のライブは、東京ドームという日本でも最高峰の大きさの舞台に全く負けていないどころか東京ドームという場をホームにしてしまうほどの素晴らしいライブだったと思います。
 μ’sSSAという巨大なステージになってから徹底していた会場のどこにいても楽しめるライブを体現したステージングやパフォーマンス。そして、μ’sらしい、奇跡のように全てが繋がったことで作られたμ’sが伝説へと変わったあの瞬間。

 劇場版やFinal Singleで出てきた「今が最高」「終わらない青春はここにある」のようなワードの意味を真に理解させてくれたあの瞬間で、私は今までの全てが繋がったように感じました。

 ワンマンでのライブはこれが最後のものですが、これからもG’sの連載類や、スクフェスは続きますし、彼女達が消えてなくなるわけではなりません。そして何よりも、これまでに彼女達が残した全てはどうしようもなく私達の心の中に楔を打ち込んだと思います。

 自分にとってはここまでハマったコンテンツ自体本当に十年以上ぶりですし、おそらくこの先もずっと自分を構成する一部であり続けると思います。それが、彼女達の残してくれた「終わらない青春」で、彼女達なりのアイドルとしての永遠性なのかなと思います。

 えみつんが言ってくれた「いつか」が来るかは分かりませんが、それまで私にできるのは彼女達を好きであり続けることなのかなと思いました。

 今後のソロ活動もそれぞれ飛び立ち始めていて、本当に楽しみにしています。まずは来月行く予定の楠田さんの新アルバムのライブを(同時期の他メンバーとのイベ被りに頭抱えつつ)楽しみにしています。

 18人のメンバーの皆様、そして裏方を担当したスタッフの皆様、本当に最高のライブをありがとうございました。

 4年前の20121月、TLでの「ラブライブ!やばいよ」という古参の人達からの声に引きずられる形で沼に落ちてから本当にいいことも悪いことも色々ありましたが、あの時この沼に落ちたことを誇れる作品を作ってくれてありがとうございました。

 あの時μ’sに救われなかったら今の自分は間違いなく存在していませんし、もっと人生を楽しめていなかったと思います。あの時救われたおかげで現実の方でも色々大変なことを乗り切る力をもらうことができました。

 ラブライブ!を、μ’sのメンバーを、東條希さんを好きになって本当に良かったです。本当にありがとうございました。そしてこれからも、よろしくお願いいたします。

2016年2月11日木曜日

備忘録:台湾イベの申し込み方&渡航準備の方法(μ'sファンミ台北の場合)

 ブログの方ではお久しぶりです。先日の東京ドーム最速抽選発表後、私はあまりの惨々たる有様で頭がおかしくなったのか気が付くと台湾ファンミのチケットを購入していました。
 そして遂に初めての国外イベ遠征に行くことになったのですが、流石にこんなことは滅多にないと思いますので備忘録的にFamiticketを通したイベの申し込み方と渡航準備の方法を記しておきたいと思います。


・チケの買い方


 何はなくともチケットが必要です。今回はファミチケでの販売ということで、まずはそこへアクセス。

 イベントの個別ページを表示させたら、一番下の「我要購票」をクリック。日付・時間を選択すると、次に席を選ぶ画面へ遷移します

 今回のμ'sファンミの場合、前のブロックほど席の値段が高くなる分かりやすいシステムなので、まずは欲しいブロックの番号を選びます。
 すると枚数、席の場所を選ぶ場面に入るのでまず枚数を請選擇張數」から選択し、「自動配位(自動選択)」または「自行劃位(自分で選択)」のどちらかをクリックします。
 後者の場合、今の空き状況が出る映画館の予約のような画面が出るので、そこから席を選ぶ形になります。

 そこから先は30分以内に済ませないとセッションが切られるので注意。

 まずはメールアドレスとパスワードを入力して(未登録の場合そこで登録されます)、次に発券方式を選びます。
 発券方式は以下の通り。

FP取票(ファミポート発券)


 台湾のファミマでファミポートを使って発券する方法です。日本でなら慣れ親しんでいる方法ですが中国語で書いてあるファミポートを使って発券できるかが心配なので今回は見送り。

郵寄取票 (郵送)


 日本からの場合これは当然使えないので却下。

現場取票 (会場受け取り)


 調べると申し込み番号等が記されたメールをケータイに表示させ、それと身分証を当日に専用窓口の人に見せればチケが受け取れる方法のようです。これがチケ忘れもなく一番楽そうだった(会場なら日本語通じるスタッフもいそうですし、そもそも英語でどうにかなる気がする)ということで今回はコレを選択することにしました。

 最後の画面は、クレカによる決済画面です。コレは番号、セキュリティコード、有効期限、画像認証を入力して「結帳」をクリックで完了。買えていれば登録したアドレスにメールが来るので、それでチケットは入手完了です。


これで後には退けなくなりました。
ここからは普通に旅行の手配の仕方です。


・宿の取り方


 普通に考えれば宿に泊まることになると思うのでExpediaのような宿泊予約サイトで日程、地域を選択。あとは場所だとか価格だとかを加味して選べばいいと思います。メニューも日本語ですし。

 幾つ星、というホテルの格で絞り込むこともできるのである程度のホテルにしておいたほうが安心かも。(最安のドーミトリー形式だと一泊2000円くらいで済む恐ろしい安さなんですが、一応海外ですからちょっと不安なので)私は三ツ星以上で絞りこみました。

 あとこれは台湾の場合なのですが、日本のホテルと違って部屋単位の料金=ツインの部屋に一人で泊まろうが二人で泊まろうが料金は変わらない、という仕組みなので可能ならば友人を連れて行って一緒に泊まると宿代が半値になります。すごい。


・飛行機の取り方


 台湾にはJALやANA等の他にもLCC含め様々な航空会社が通っています。スカイスキャナーのような時間、航路を指定すれば値段を一覧表示できるサイトから選ぶと楽。できるだけ早めに取っておいたほうが安いプランが残っていていいです。

 申し込みにパスポート番号が必要かどうかは航空会社によるので(例:バニラエアとかは必要ない)、パスポートをこれから発行する、といった場合でもとりあえず申し込めないか見ておいた方がいいと思います。


・その他に必要な手続き


1.入国手続


 台湾の場合、日本人は90日の滞在まではビザが免除されるため目立った手続きは必要ありません。普通に機内で入国カードを書いて、入国手続を空港でやればOK。ただし、最近はネットでオンライン入国カードを作ることもできるようになりました。


 こちらのほうが手続きとしては楽そうなので、事前に余裕があるならやっておいたほうが良いかと思います。


2.Wi-Fiレンタルの申し込み



 調べた所、台北市内については事前にオンライン登録をすれば使える旅行者向けフリーWi-Fiがあるようで、その他にもいくつか公衆無線LANがあるようです。

 まだ行っていないので果たしてどの程度使えるか分からないこと、所詮はフリーという評価も聞くことから私は有料のレンタルWi-Fiを事前に申し込んで行くことにしました。行ってみて必要ない様子だったら次回(があれば)からはレンタルをやめようと思います。勿論コレも一緒にいく友人と折半。

 ……何よりも、常にネットが繋がった状態でいないと道に迷って詰んだら困るので。英語はともかく中国語は分からないですし。Google mapは正義。

 「台湾 Wi-Fi レンタル」で検索すると色々候補が出てきますので、日本の空港で受け取り返却ができるものを適当に選ぶのがいいかと思います。



 以上が、台湾にイベで行く場合の手配のやり方になります。ネットとクレカで全て解決するので想像以上に手続きは楽でした。公式ツアーよりずっと安いですし、日程も自由に組めますし。

 ちなみに現時点(2/11)で一般販売チケはまだ普通に残ってるようなのでみんな軽率に台湾行こう??小籠包食べよう??